どれだけの運動で成長ホルモンは分泌されるの?

身長と運動の関係


子どもの成長過程に欠かせない「成長ホルモン」。
成長期の子どもの体には、とても大切なものです。

では成長ホルモンは朝から就寝までの1日の中で、どういった時に多く分泌されているのでしょうか。
また、運動することで成長ホルモンの分泌は増えるのでしょうか?

目次

成長ホルモンの作用

成長ホルモンとは、脳の底部にある脳下垂体前葉から分泌されており、
正確には「ヒト成長ホルモン(HGH「Human Growth Hormone」)」と言います。

もう少し細かく説明すると、人間の体全身の臓器や骨、筋肉等に非常に必要なものなのです。
成長ホルモンが体にどの様に働いているのか、その作用を見てみましょう。

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●脳に対する作用
記憶力、意欲を高める

●骨に対する作用
骨を成長・発達させる 、骨の量を保つ

●免疫力に対する作用 
免疫機能を保つ 

●生殖器に対する作用
生殖機能を正常に保つ

 ●脂肪組織に対する作用
脂肪の代謝を促し、脂肪が過度に貯まらない様

 ●糖代謝に対する作用
糖代謝を正常に保つ

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見てお分かりになられると思いますが、子供だけではなく人間にとって一生涯必要不可欠なものなのです。

成長ホルモン促進の重要性

成長ホルモンの減少は、年齢に関係なく体に様々な影響を及ぼします。

若年層であっても分泌量が減少している方は疲労感や、やる気の欠如等の症状が出やすくなり、
対して高齢の方でも成長ホルモンの分泌量が若年層の方と同量程度ある方は疲労感を感じる事なく、
元気な体を維持されています。

成長ホルモンは子どもに限らず大人にとっても大事なものであり促進させる重要性がある事が分かりますね。
促進させるのに必要な事は、睡眠・食事・運動の3つです。

今回は、その中の「運動」について考えてみましょう。

成長ホルモンの促進と運動との関係

成長ホルモンの分泌促進に、運動が必要とされるのは何故でしょう。
成長期の子どもは、習い事等で運動せずとも、自然と体を動かしています。

ですが、促進させる為の運動や運動量を知る事も大切な事なのです。

成長期には運動は欠かせません。どんな運動が良いのか、例を挙げてみました。

● ストレッチ
● 水泳
● ダンス
● バレーボール
● ジョギング
● 縄跳び
● バスケットボール

上記に挙げた運動は、成長ホルモンの促進には有効とされるスポーツの1部です。
見てお分かりの様に一般的に言う「有酸素運動」です。
(有酸素運動とは負荷が軽く、動きが早急ではなく、持続性のある運動を指します)

これらのスポーツが、どうして良いのか。

それは、全て体を伸ばしたり、ジャンプするスポーツだからです。
骨を縦方向に刺激する事で骨の成長が促され、成長ホルモンの分泌も活発化する訳です。

「運動直後の分泌は非常によくなる=運動をした日の夜の睡眠中は分泌がよくなる」と思って頂けると良いですね。
成長ホルモンは、運動中と運動直後に多く分泌されます。
運動をする事により、空腹感を感じれば、自然と食欲も出てきます。

確り食べて快い眠さと心地好い疲れに熟睡する。
このサイクルが分泌を促すには理想的な流れです。

もし、子どもが運動が苦手と言う場合はストレッチだけでも良いですよ。
就寝前に行なうと特に効果的ですので、ご両親と一緒にやってみてはどうでしょう。

適度な運動が大切

運動と言っても、「適度」な運動じゃないと促進させる為の運動から離れてしまいます。

しかし、「適度」の基準って難しいと思いませんか?
例えば、激し過ぎる運動や一部の筋肉だけに負担をかけてしまうスポーツと思って下さい。

体全体を使うスポーツは促進させるには効果的ですが、体の一部等の筋肉にだけ負担をかけてしまうと、
成長ホルモンが筋肉を増す事にだけに使われてしまうのです。

過度に負荷のかかる運動よりも、子どもの日常の中で気軽に出来る運動が「適度な運動」で大切なことです。

まとめ

成長ホルモンは、体の発達等の他にも体内の代謝を促すものでもあります。
最近は携帯やゲーム等の普及により、体を動かす事は学校の体育位の運動量だと言う子どももいるようです。

本当の体作りは成長期にこそ効果が発揮します。

子どもだけだと運動をしないならば、ご家族でまずは簡単な運動をしてみる所から始めてみてはどうでしょう。

勿論、運動だけではありません。
食事も睡眠も大切な事を忘れない様に気を付けて下さいね。

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