身長を伸ばす為に必要とされる、成長ホルモン。
成長ホルモンの分泌を良くする事は子どもの体にとってプラスの要素として働いてくれます。
分泌促進に大切な事は「睡眠」「食事」「運動」です。
ただ、「運動」に関しては注意しなければならない事が幾つかあります。
目次
同じ運動でも身長が伸びない?
身長を伸ばす為には、成長ホルモンが沢山分泌される事が大事です。
しかし、スポーツ全てを促進させる為の運動と一括りにしてしまうのはいけません。
中には、身長を伸ばす成長ホルモンの邪魔をしてしまうスポーツもあるのです。
まず、全身を使わない運動です。
成長ホルモンの促進に必要な運動とは、体全体を動かすと言うものです。
そうなると、全身を使わないと言うのは適していない事になります。
そして、良さそうに感じるマラソン、ウェイトトレーニング等のあまりにもハードな運動です。
本来ならば体の発育に使われるはずの成長ホルモンが、ハードな運動からくる筋肉痛等の軽減にばかり働いてしまい、
発育の為に分泌されるはずの成長ホルモンが、そこまで回らなくなってしまうのです。
折角、「食事」や「睡眠」はバッチリなのに、これでは意味がありません。
一概に運動と言っても、この様な運動にはくれぐれもご注意を。
「筋トレ」は身長を伸ばさない?
「筋トレばかりしていると身長が伸びない」と言うお話を聞いた事がある方は多いでしょう。
上述でもお話した様に、過剰運動は成長ホルモン分泌の妨げになると言う面から考えれば適さない運動の様に感じるでしょう。
この話は昔から言われてきましたが、実は違うんです。
適度な筋トレは成長ホルモンの分泌を良くし、逆に身長を伸ばすには効果的なんです。
筋肉が抑えつける力より、骨が成長しようとする力の方が遥かに強い為、筋肉がつく事により成長が抑えられてしまう心配はありません。
ただし、全身を使う筋トレに限るお話であり、一部だけを鍛える筋トレはしない様に気を付けて下さいね。
運動は子どもが好むものを
運動は親御さんが決めてしまったものと言う事はないですか?
「身長を伸ばしてあげたい、運動をさせないと!」お気持ち、よく分かります。
それは子ども自身がやりたいと言って選んだものですか?
そうなら何も問題はないのですが、例えとして親御さんが決めて、子どもが良く言う事を聞くタイプだったと仮定します。
果たして、子どもは楽しんでいるのでしょうか。
本当に親御さんが勧められた運動を子どもも心から楽しいと感じているのなら大丈夫ですが、
親御さんの言う通りにしているだけで、子ども自身は楽しい気持ちがない場合、強いストレスを感じながらやっていると言う事になります。
好きではないのに、嫌々ながらする運動は強いストレスとなります。
ストレスを感じ続けている状態が続くと、精神的に良い状態ではなくなります。
これも適さない運動の1つです。
精神状態が安定せず、ストレスがたまると成長ホルモンの分泌量が減少してしまうんです!
当然ですが、ストレスは睡眠にも影響を及ぼします。
そうならない為にも、子どもの好みに合わせ、継続出来る運動をする様に心掛けて下さい。
無理は禁物
子どもの中には、成長期の過程により膝が痛い等の関節痛症状が出ます。
この状態の時に無理に運動を続けると骨自体に負荷が掛かり軟骨が剥がれ変形し固まってしまうのです。
そうなってしまうと縦に伸びるはずだった骨が変形してしまった事により伸びる事が出来なくなってしまいます。
成長期は、骨や軟骨等がまだ未成熟です。
軽い運動でも痛みや何らかの違和感を感じた時は、運動を控え休養を取る事も大切です。
運動後は必ず食事を
運動後には、確り食事を摂る事も大事です。
運動のし過ぎで疲れてしまい、食事も摂らないまま寝てしまっては、成長ホルモンを促進させる為の「食事」が抜けてしまいます。
運動量が上回る場合は、しっかり食べているか気を付ける様にして下さいね。
子どもの身長を伸ばすために必要な食べ物についてはこちら
>>子どもの身長を伸ばすのに大きく関わる食べ物とは?
まとめ
身長を伸ばす為に必要な運動にも留意しなければいけない事が沢山あります。
適さない運動とは、過度に体への負荷が掛かる運動と運動からくるストレス、食事無摂取等です。
以上の事を守りながら、今から大きくなっていく子どもの成長を見守ってあげて下さいね。