甲状腺ホルモンの病気を抱える子供は健康な子と比較すると、身長の伸びが悪いのでしょうか。
成長ホルモンとともに骨の成長を助ける働きをする甲状腺ホルモンは、子供の身長を伸ばすためにかかせません。
ここでは甲状腺ホルモンとはどのようなものか、甲状腺ホルモンの病気などについてまとめました。
目次
甲状腺ホルモンとは?
甲状腺から分泌されるホルモンを甲状腺ホルモンと言います。
脳にある下垂体から指令を受けると甲状腺ホルモンが分泌され、臓器や全身の細胞の働きを活発にし、心身の健康を維持します。
たとえば、体の成長を促す・新陳代謝を高める・脳の働きを高めるなど生きていくためにかかせない働きを担っています。
甲状腺ホルモンは骨も成長させる働きがあるので、身長を伸ばすためにかかせません。
不足してしまうと低身長症を引き起こしてしまうおそれがあるので注意しましょう。
子供の身長の伸びが悪くなる原因に甲状腺の病気や怪我の疑いが!
子供の甲状腺ホルモンが不足してしまうと身長の伸びが悪くなってしまうおそれがあります。
不足する原因は、脳の下垂体の障害と甲状腺の障害になるので注意しましょう。
脳下垂体の障害
脳腫瘍などの病気や、怪我などでできた外傷によって脳に障害を与えてしまうと甲状腺ホルモンの分泌が低下するおそれがあります。
脳の下垂体は通常甲状腺ホルモンを分泌するよう指令を行っています。
しかし障害によって発令できなくなってしまうと、分泌量が低下して、低身長を招いてしまいます。
甲状腺の障害
甲状腺そのものの障害によってホルモンの分泌が低下してしまった総称を「甲状腺機能低下症」と言います。
甲状腺機能が低下してしまっているので、比例してホルモンの分泌量も減ってしまうおそれがあり、低身長の原因になってしまいます。
たとえば慢性甲状腺炎(橋本病)や萎縮性甲状腺炎などの病気によって引き押される「原発性甲状腺機能低下症」があります。
成長期にこれらの病気にかかってしまうと急激な成長の妨げになってしまうので注意しなければなりません。
特に慢性甲状腺炎は初期に自覚症状がないため発見が遅れてしまう場合があります。
進行してしまうと細胞が破壊され、やがて甲状腺機能低下症に陥ってしまうおそれがあるので注意してください。
おかしいと思ったらすみやかに医師を受診しましょう。
生まれつき持っている甲状腺の形成異常や、甲状腺ホルモンの合併症は「先天性甲状腺機能低下症」といい、別名「クレチン症」とも言います。
個々に適切な治療を行いますが、甲状腺ホルモンが不足している場合はホルモン投与治療を行うのが一般的です。
もし不安な症状があった場合は医師に相談しましょう。
甲状腺機能低下症の症状をチェック
このように甲状腺機能低下症はとても厄介です。
子供のトレードマークと言えば元気ですが、甲状腺ホルモンが足りていない場合は子供らしくない不調を招いてしまう可能性があります。
もし子供の身長の伸びが悪いだけでなく、以下のような症状を感じたらすみやかに受診してください。
主に大人の女性に多い病気ですが、子供でもかかってしまうおそれがあるので注意しましょう。
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・やる気がない
・皮膚がカサつく
・寒がる
・むくみがある
・体重増加
・便秘 など
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まとめ
甲状腺ホルモンの病気にかかっている子供の身長の伸びはよくない傾向があるので注意しましょう。
成長ホルモンと一緒に甲状腺ホルモンは子供の骨の成長を促して、身長が伸びるように働きます。
もし異常がある場合は適切な治療を受けつつ、日頃からの生活習慣にも注意してください。
特に身長はカルシウムが大きく関与しているので食品からの不足分をサプリメントで補うと効果的に身長アップが図れますよ。
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