お子さんの身長で悩んでおられる方は意外と多いです。
平均身長に満たずにいるとなんとか身長を伸ばしてあげたいと思うのが親心でしょう。
今回は身長を伸ばす手術について詳しくご説明しましょう。
目次
身長を伸ばす手術ってあるの?
身長が平均に満たしていないととても悩みますよね。
お子さんにとっては、段々と周りに対して劣等感を感じてしまう子もいます。
自分に自信が持てない子も出てくるほどです。
外見が与えることというのはとても繊細ですよね。
身長を伸ばすことを考えると思いますが、手術で身長を伸ばすという方法があるのです。
主に骨折によって生じてしまった足の長さの違いや低身長などの治療として用いられます。
治療目的が基本ですが、美容目的で行うクリニックも増えてきています。
治療目的であれば保険内ですが美容目的は保険外となってしまうので費用は実費となってしまいます。
美容の目的で伸ばせる範囲は9cm程度です。
全体のバランスが崩れてしまわないように考慮する必要があるので上限がある程度その人の骨格によって決まってきます。
手術にリスクはあるの?
手術にはリスクが付き物です。もちろん身長を伸ばす手術にもリスクがあります。
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- 手術後の痛み
- 感染症
- 運動能力が手術前の80%程度になる
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もちろんこれが全て該当することはありませんが、危険性が高まるということです。
また病院によってリスクも様々ですのでよくリサーチしてからのほうがいいですね。
手術の種類はどんなもの?
身長を伸ばす手術には2種類あります。
イリザロフ法 足の骨を人工的に切り、固定器具を取り付ける方法
1951年にロシアの医師イリザロフによって発見された方法です。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″]方法[/st-marumozi]
骨を骨折させて、骨折を修復しようとする骨の自然治癒力を利用することで隙間を修復し骨が伸びるという仕組みです。
足の骨を人工的に切り、固定器具を取り付けます。
1日1mmほどのペースで骨と骨との隙間を開けていきます。
1mmずつ伸ばしていくので、筋肉や神経、血管も問題なく延長できます。
安全に伸ばせるのは5cmくらいでそれ以上伸ばすと、神経の麻痺が起きてしまうことや運動機能が戻らないことがあります。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″]期間[/st-marumozi]
創外固定装着期間は、延長距離・部位・年齢などにより異なり、2~3 ヶ月の場合から、1 年以上要することまであります。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#F48FB1″ color=”#fff” radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″]メリット[/st-marumozi]
・侵襲(体に悪影響を及ぼすこと)が少ない、感染したときの対処が簡易
創外固定器は外からピンを刺してワイヤーで固定するだけであるため、骨に直接プレートをつけるよりも侵襲は少なくなります。
もしピンが感染したときはピンが刺さっている部分綺麗にすることで治療ができます。
・細かくコントロールでき、骨癒合に有利
一番の特徴は、適度な固定強度をもち骨癒合に有利であることです。
また、外から細かくコントロールし適切な張力をかけて、適度な固定強度を保ちながら骨延長ができます。
これは骨癒合の点でも有利です。
・外から操作できる
創外固定器は、外から操作ができます。
骨に対してリモート・コントロールが利くので、修正を加えることもできます。
・リハビリにすぐ入れる
イリザロフ法の創外固定は、早くリハビリに入れるます。
最短で、翌日からリハビリを開始します。骨はサボらせない方が良く育ちます。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″]デメリット[/st-marumozi]
・創外固定器がかさばる
イヤーが体を貫通することがあります。また、リング型の創外固定器はとても大きいので、かさばってしまいます。動いたりするにも邪魔ですし、心理的にもストレスになることがあります。長時間にわたりますから生活は不便といえるでしょう。しかし、最近ではその器具もだんだん小さくなっているようです。
・術後の痛み
術後には強烈な痛みがあり、傷跡も残ってしまいます。
・運動能力の低下
治療後、最初の3年程度は運動能力が落ちてしまいます。
しかし、3年後にはほぼ元の運動能力に戻ります。
・骨髄炎になってしまうトラブルが多い
骨髄炎になると長期間入院しなければならなくなり、最悪足を切断する人もいる。
・熟練が必要
イリザロフ法は非常に難しい方法で、手術を行う医師には熟練が必要です。
誰にでもできる治療ではなく、行える施設が少ないです。
ISKD法 足の骨を切り伸びる器具を埋め込む方法
アメリカで主流な方法です。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″]方法[/st-marumozi]
足の骨を切り伸びる器具を埋め込む方法です。
膝に直径15ミリの穴を開け、そこから脛骨の内部にチタン製の釘を挿入します。
同時に脛骨に「切れ目」を入れてます。
“釘”は足を一定の角度まで捻ると0.5-1ミリ延びる仕組みになっているてこれに合わせて骨の切断面では骨組織が新生され、結果として身長が伸びます。
原理から言うと、もう一つのイリザフロ法と同じで人間の自然治癒力を利用したものです。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#F48FB1″ color=”#fff” radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″]メリット[/st-marumozi]
・感染症のリスクが少ない
・医師の技術も必要としない、手術中もトラブルが少ない
・痛みが少なく、傷跡残りにくい
・骨延長期間のトラブルが少ない
・手術当日から歩行可能
足の外側に器具を付ける必要がないためあ、外見からわからず、生活面の不便もありません。また、外出しにくいということもありません。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″]デメリット[/st-marumozi]
・新しい技術のため、実施している病院が少ない
手術の費用はいくら?
イリザロフ法
ホルモンの異常などによる低身長などの治療目的の場合は、健康保険が認められているので特に高額医療となることはありません。創外固定器は患者が購入できないほど高額なので、機器を備えている施設で治療を行えば機器に関する特別な費用は必要ありません。
日本で美容目的で手術をするところは今のところ1か所だけでした。実費で500万~920万くらいです。
ISKD法
実費で594万~972万くらいです。
しかし、海外であればもう少し費用はおさえられます。
100万円から手術が受けられます。
大体100万~300万程度です。
しかし、医師とコミュニケーションがとりにくいというのが難点ですかね・・・。
どちらの手術方法がいいの?
メリットが多いため、徐々にISKD法が主流となってきているようです。
イリザロフ法は、リスクが大きすぎるのと医者の高い技術が必要になってくるためあまりおすすめしません
しかし、身長を伸ばす手術自体どちらの手術もリスクがあります。
費用が高額のため安易に受けるのではなくリスクを負ってまで手術をする必要かどうかをしっかり考えることが大事です。
手術をせずに、身長を伸ばすには
①良質な睡眠をたっぷりとる
身長は、成長ホルモンによって伸びます。成長ホルモンは睡眠時に最も多く分泌されるため
質の良い睡眠を折ることが大事です。
子どもの睡眠についての詳細はこちら
>>寝る時間と時間帯で身長は大きく変わる!?
②栄養を十分に摂る
身長を伸ばすには、栄養が必要です。偏った食事をせずバランスの良い食事を摂ることが大切です。
足りない栄養素をサプリでおぎなうのもおすすめです。
子どもの身長を伸ばすためのサプリについてはこちら
>>子どもの背を伸ばすためにサプリメントは本当に必要なの?
まとめ
自分の子どもが低身長などの治療目的で、真剣に悩んでいる方に関しては保険適用ができる手術でもあるので視野にいれてもいいのかもしれません。美容目的の場合は、実費で高額になるります。
身長を手術をすることは、リスクがかなり伴ってくるので受けるべきかどうかを考える必要があります。