皆さんは「ビタミン」ってご存知ですよね?
ビタミンにも種類が幾つかあると言う事もご存知でしょう。
ではビタミンと言えばと聞かれたら、どのビタミンをお答えになりますか?
今回は、あまり知られていないビタミンの1つ、「ビタミンB12」のお話です。
目次
ビタミンB12の働きは?
ビタミンB1、B2等と同じく、水溶性ビタミンB群の1つです。
ですが、あまり知られていないビタミンの1つでもあります。
まずは、特徴や性質、働きを知る事から始めましょう。
ビタミンB12(コバラミン)とは、同じビタミンB群の1つでもある葉酸(※1)と一緒に働きます。
動物性の食品に多く含まれており、葉酸と共に赤血球を作り出して、貧血の予防や、良い眠りを促進してくれます。
腸内細菌によっても作られる為、1日の摂取量は男女共に約24μgと少なめです。
赤色な所から「赤いビタミン」と言う別名もあるのです。
(※1葉酸とは、ほうれん草等の緑の葉に多く含まれており血液と関係が深い栄養素)
赤血球を作り出す事の必要性
葉酸と共に赤血球を作り出すビタミンB12ですが、赤血球の重要性ってお分かりになりますか?
そもそも、赤血球は体内に酸素を取り入れ 二酸化炭素を排出する働きがあります。
もし、ビタミンB12が不足し作られなくなると、体が酸欠状態になってしまうのです。
赤血球を作り出す事で悪性貧血を予防する効果もある為、ビタミンB12が担う役割とは体にとって、大変重要だと言う事なのです。
ビタミンB12が不足するとどうなるの?
ビタミンB12欠乏症として「悪性貧血」が挙げられます。
呼び名に怖いイメージをお持ちになられた方もいらっしゃっるのではないでしょうか。
通常の貧血は鉄分不足によって起こるものですが、鉄分を摂取しても治らない貧血を「悪性貧血」と言います。
しかし、ビタミンB12の関与が発見されてからは比較的治療しやすくなっています。
治療するにはビタミンB12を注射等で体内に取り込む事が1番効果的です。
他にも、慢性的な疲労感や消化不良、そして子どもの発達障害と深く関係している点なども欠乏症として挙げられます。
ビタミンB12摂取の落とし穴
ビタミンを食品から摂取する為に、日頃の食事に野菜類を多く食べられていると言う方も多いのではないでしょうか。
ちょっと待って下さい!
ビタミンB12は動物性食品に多く含まれている為、野菜では摂取出来ないんです!(0若しくは微量)
この事から、菜食主義の方が欠乏症にかかるケースが高いのです。
決して、野菜類摂取が無意味と言う訳ではありません。
他の栄養素には野菜類は必要な食品です。
ビタミンB12を食品から摂取する事を考えるならば、肉類や魚類、卵等の動物性食品を一緒に摂り入れる事が効率の良い摂取と言えるでしょう。
ビタミンB12の1日の摂取量と多く含まれる食品
ビタミンB12の1日あたりの必要量は、成人で2.4μg(男女共通)です。
子どもの摂取量は以下の通りです。
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1日あたりのビタミンB12必要摂取量
3~5歳:1.0μg
6~7歳:1.3μg
8~9歳:1.5μg
10~11歳:1.8μg
12~14歳:2.3μg
(必要摂取量は男児、女児共に同じ数値の為、表は1つにまとめさせて頂いています)
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ビタミンB12が多く含まれる食品
1日に必要な摂取量が分かった所で、次はどの様な食品に多く含まれるのか見ていきましょう。
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100gあたり
魚類
イクラ:47.3μg
たらこ:18.1μg
まいわし:15.7μg
さんま:15.4μg
めざし:14.6μg
貝類
しじみ:68.4μg
赤貝:59.2μg
あさり:52.4μg
はまぐり:28.4μg
帆立貝:11.4μg
肉類
牛レバー:52.8μg
鶏レバー:44.4μg
豚レバー:25.2μg
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必要摂取量を遥かに超える数値ですが、水溶性ビタミンですので余分な分は尿として排出されます。
ビタミンB12においても過剰摂取の心配は ほぼないので上限も設けられていません。
先植物性食品にはビタミンB12は含まれていないと言うお話をしましたが、同じ植物性食品でも、海藻類の海苔には非常に多く含まれているのです。
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海藻類
干し海苔 77.6μg 味付け乗り 58.1μg
岩海苔 39.9μg 青海苔 32.1μg
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ビタミンB12を多く含む食品を見てみると、子どもが好まない食品は少ない様に思えませんか?
お母さんが作られる日頃のお料理で、十分に子どもの成長の手助けが出来るのではないでしょうか。
サプリの活用でビタミンB12不足を回避
食品からでも摂取は難しくないのですが、中には「魚が嫌い」「レバーが嫌い」と言う好き嫌いが多い、または偏食がちな子どもも少なくありません。
そんな子には、サプリを使ってみては如何でしょう?
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まとめ
ビタミンB12は、子どもの成長や健康、体作りには欠かせない栄養素です。
摂取不足で起こる症状は、成長を阻害してしいます。
食事での摂取、サプリでの摂取を上手に活用しながら、元気に成長していく子どもを確り見守ってあげて下さいね。